2015年秋、浅草で昼のみの間借り営業を開始するや、早朝から整理券を求めて長蛇の列ができ、2016年10月、世田谷区経堂にて満を持して【カルパシ】を開店。週替わりのワンコース1本勝負で、千歳船橋駅から徒歩10分の住宅街という立地にもかかわらず連日満席の人気を博す。
現在は1日24食限定で週4日営業という狭き門に、足繁く通う常連も増え続け、その味を口にできる者はごく僅かという、スパイスカレー界きっての予約困難店。

カルパシ 黒澤 功一 氏

くろさわ・こういち●1978年静岡県生まれ。25歳で川崎のシェアハウスに同居していたスリランカ人やネパール人が作るカレーのおいしさにハマり、スパイスカレーに開眼。
飲食店経験は一切なく、現地で習得した南インドの料理を中心に独学でカレー作りを学び、“週替わりのコース仕立てのみ”という新たなスタイルで、スパイスカレーの世界に革新をもたらしている。下北沢2店舗を含む3店舗で、さまざまなスパイスの魅力・可能性を追求している。

カルパシとは

多国籍なシェアハウスで出会った、スパイスカレーの原体験

「紙に分量を書くから作っておいて」
仕事で忙しいスリランカ人やネパール人、バングラデシュ人に代わってカレーを作りはじめたのは、黒澤氏が25歳の頃。当時暮らしていた多国籍なシェアハウスのキッチンには、スリランカ人の棚、ネパール人の棚…と見たこともないようなスパイスがズラリと並んでいたという。

「いわゆるルーで作るカレーと比べて、圧倒的に香りがよく、辛さに中毒性があり、作る側としても食べる側としてもスパイス料理にハマって、一言でカレーといってもさまざまな種類があることを知りました。なかでも最初に作らせてもらったのがスリランカカレーで、ココナッツミルクを多用するんですが、タイカレーのような過剰な甘さではなく、シャープでトロピカルなフレーバーに惹かれました」

スパイスカレーに魅了された黒澤氏は一念発起し、インドを中心に現地のカレーを学ぶ旅に出た。そのなかで、黒澤氏が特に影響を受けたのが、南インドとスリランカだった。

「日本でもカレーをナンで食す方は多いと思うのですが、僕自身、カレーはご飯と一緒に食べるのが好きで。同じ様にカレーをご飯と一緒に食べるのが主流の南インドやスリランカのカレーは自分の味覚に合っていたのだと思います。現地に何度も足を運んで教えてもらった味は現在の【カルパシ】のカレー作りの原点になりました。」

“おまかせコース一択”は、自分に課したルール

オープン当初、カレー業界ではほぼ皆無だったといえる「おまかせコース一択」というスタイルを採用し、現在まで貫くのも氏のこだわりだ。 当時は、インド料理もタイ料理も…と何でも出すような多国籍料理屋は評価がされにくく、インド料理はインド料理屋がというように専門を極めるのが良いとされていた。しかし【カルパシ】では東西南北のインド、スリランカ、ネパールなどスパイス料理圏の料理を織り混ぜ、週替わりのワンコースで提供し続けている。

「お店をはじめるときに、自分が“影響を受けた料理”はすべてお出ししたいと考えていたので、少しずついろんなメニューをギュッと詰めこんでいます。さらに僕は修行経験がない分、毎週メニューを考え続け、出し続けることで、自分が追い込まれれば、おのずとレパートリーやテクニックも増えていくんじゃないかという期待も込めて、自分に課したルールでもあるんです。」

そう言ってはにかむ黒澤氏だが、2016年の【カルパシ】オープン以来、研鑽を重ねて生みだしたメニューは優に100種を超えるという。日々スパイスと会話しながら毎週常に新たなメニューを考え続ける黒澤氏の料理は、着実な進歩を遂げてきた唯一無二の味わい。惚れ込んだ常連客が増え続けているのも納得だ。

―今回の商品(ローストビーフ)に込めた思い―

そんな魅力的な料理を提供している渡辺シェフが、今回ミールキットのために選んだ料理はローストビーフ。
その理由は「真空調理法」というフランス料理の料理技法により、100個作っても100個とも同じ出来栄えを実現できるからだ。
Nabeno-Ismのこだわりの味をぜひご家庭でお楽しみ頂きたい。

CHEF’S COMMENTS

シェフからのひとこと

スパイスの香りが立った作りたての状態を手軽に再現してもらえると思うので、できれば作りたてのカレーを、炊きたての熱々のご飯にバシャバシャかけて食べてみてください。

ご飯の温度で香りもすごく立つし、立ち上る湯気と共に香りの広がりも楽しんでいただけると思います。 スリランカのカレーはお米に合わせてシャバシャバなテクスチャーに仕上げているので、噛むたびに甘みも感じる日本米との相性もとても良いと思います。

【カルパシ】未体験の方には、僕がハマったフレッシュなスパイスの香りの体験を、【カルパシ】にいらしたことがある方には、お店の味わいをご自宅で、しかも包丁いらずの20分ちょっとで作れるという手軽さを楽しんでいただけると嬉しいです。

このお店の商品

カルパシ:カルパシチキンカレーキット
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2,980円

名店のこだわりを知る

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緒方 / 緒方 俊郎 氏

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カルパシ / 黒澤 功一 氏

1日24食限定で週4日営業という狭き門。スパイスカレー界きっての 予約困難店。

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