都内3店舗を展開する焼肉専門店で全国屈指の予約困難な焼肉店「焼肉ジャンボ」。その中でも予約は常に1~2ヶ月待ちとなるのが「焼肉ジャンボ はなれ」だ。1989年に江戸川区篠崎で1号店オープン後、2010年に「焼肉ジャンボ本郷」、2013年に「焼肉ジャンボ はなれ」を開店。
秘伝のタレでいただくA5ランクの黒毛和牛と「牛ご飯・野原焼き」を始めとするオリジナルメニューが熱狂的な支持を集めている。
焼肉ジャンボ 社長 南原 範充 氏
なんばら・のりみつ●東京都生まれ。祖母の代から飲食店を営む家系で育ち、26歳で父の経営する焼肉ジャンボに入社。2010年にオープンした焼肉ジャンボ本郷店で代表を務め、確かな味と温かみのある接客が評判を呼び、予約困難な人気店の地位を確立。
「最初から最後まで飽きることなく、常に感動する焼肉店」を追及し続けている。
焼肉ジャンボとは
先代から受け継ぐ想い。食を通じて人々に感動を。
東京の高級住宅街である本郷の一画にある「焼肉ジャンボ はなれ」。ファンを公言する芸能人も多く、予約2カ月以上待ちの有名店となっている。しかしそんな焼肉ジャンボが今の地位にたどり着くまでの道のりは決して易しいものではなかった。
焼肉ジャンボの歴史は、先代社長が1975年に江戸川区篠崎で開店した喫茶店から始まる。料理にこだわり、長らく地元客に愛されたお店を1988年に焼肉屋に業態を変更、焼肉ジャンボ 1号店 を開業した。
写真:焼肉ジャンボのルーツ 喫茶&パーラー木の実
「先代社長の柔らかいお肉へのこだわりはとてもすごかったですね。とにかく固いお肉はダメで、冷凍のお肉は絶対にNG。お肉を柔らかく食べるにはどうすればよいのかということをずっと考えていました。そうすると必然的にお肉は薄切りになりますし、当時から社長自らが手切りするというこだわり様でした。」
しかし質にこだわればこだわるほどどうしても提供価格があがってしまう。その結果、近隣店に比べて単価が高くなり、10年近く経営状況が厳しい時期が続いたという。それでも先代は「良い肉を提供し続ければ必ずお客様が理解してくれる」と信じ続け、訪れるお客様一人ひとりに対する丁寧な調理とサービスの提供をやめることはなかった。
そんな焼肉ジャンボに開店から10年以上経った頃、転機が訪れる。
とあるラジオ番組の関係者が焼肉ジャンボの味に感動し、そのことを自身のラジオ番組に取り上げたのだ。その日をきっかけに徐々に評判が広まり、市外からも客が訪れる人気店に成長した。
現社長の南原氏は、飲食店経営の厳しさを間近で見ながらも「最高の味とサービスでお客様に“感動”を提供し続ければ、必ず認められる」ということを肌身で感じ、今もその気持ちが揺らぐことはない。先代から受け継がれる想いが根底にあるからこそ、焼肉ジャンボは焼肉業界に革新を与える存在となっている。
手切りへのこだわりと50年受け継がれたタレ
焼肉ジャンボでは品質にこだわり、牛肉を専門とする卸問屋から毎日厳選して高品質な肉を仕入れる。また口の中でとろけるほどの柔らかさを実現するために、どれだけ仕込みに時間がかかっても全ての肉を“手切り”で提供する。肉ごとの繊維や脂質はもちろんのこと、肉の締まり具合や水分量に合わせてカットしているため、柔らかさと風味を保つことができる。
また焼肉の味を左右するタレにも、焼肉ジャンボならではのこだわりが凝縮されている。飲食店を営んでいた祖母から受け継ぐ「もみダレ」、「漬けダレ」、「ユッケダレ」は50年以上も受け継がれている。旨みと甘みの感じられるタレが肉によく絡み、食欲を大いに刺激する。
美味しかったは当たり前。 面白かった、楽しかったを作ることが重要
焼肉ジャンボが多くのファンを魅了する理由は、その感動レベルの接客サービスにある。
「『おいしかった』は当たり前。『面白かった』『楽しかった』を作ることが重要」という先代からの教えを守り、スタッフ自らが肉を焼いて提供するといった丁寧なサービスを徹底している。
そんなジャンボの感動レベルの接客を物語っているのがお店で最も人気のサイドメニュー「野原焼き」の誕生秘話だ。
「とある常連さんが普通のロース肉に卵を付けて食べていらっしゃったんですね。正直最初それを見たとき『せっかくだからタレをつけて食べてくれたらいいのに……』と、実はあまりいい気持ちをしていなくて(笑)。
でもそうやって食べていらっしゃるのであればもっとおいしく食べてもらいたいと思いまして、その常連の方に頼まれてやったわけでもなく、勝手にお店でよりおいしく食べてもらうための研究を始めたんです。
最初は、卵で食べるのであればすき焼きのように割り下を作ろうと思ったのですが、それではジャンボで食べてもらう意味がない。だから我々のタレを使おうと決めました。お肉ももっと感動してほしいからインパクトのある一枚の大きなお肉で……という具合に、メニューの詳細をどんどん詰めていきました。
最後に名前をどうしようかなと考えていたのですが、ジャンボのすき焼きだから“ジャンすき”なんてどうかなとかいろいろと出たのですが、この商品を作るきっかけとなったのは常連の“野原さん”だから、野原焼きがいいじゃないか。ということで“野原焼き”が生まれたんですよ。」
この商品に込めた思い
常連でも中々お目にかかれない、1日3食限定の牛ご飯
焼肉ジャンボでは野原焼き以外にも、豊富なオリジナルメニューが揃う。カレーライスやオムライス等のサイドメニューをはじめ、他の焼肉店では見かけない料理が多く、どれも専門店顔負けのレベルで提供される。
オリジナルメニューの中でも中々お目にかかれないメニューとして有名になっているのが、1日3食限定の「牛ご飯(うしごはん)」だ。著名人のファンも多く、この牛ご飯を目当てに来店する人も珍しくない。
大きなストウブ鍋のフタを開ければ、客席から「わぁ!」と感嘆の声が漏れる。
バターの香りが豊かなブイヨンベースの洋風炊き込みご飯に、低温調理されたジューシーなサイコロステーキがどっさり。赤ワイン、醤油、バターの黄金比を叶えた特製のタレがクセになる味わいで、〆に出されてもあっという間に完食してしまう。
そんな焼肉ジャンボファンでも中々お目にかかれない逸品を、ぐるなびプレミアムミールキットで特別に提供する。
CHEF’S COMMENTS
シェフからのひとこと
牛ご飯は味のおいしさだけではなく、ゴロゴロとした赤身のお肉が特徴の、見た目にも楽しい一品です。
せっかくですから小人数ではなく、ご友人の方々とのパーティーなどたくさんのお客様と一緒に楽しんでいただけたらと思っております。
焼肉ジャンボは料理を通じて、食べて頂く方にただ単においしかったと思ってもらうだけではなく、楽しかった思い出までつくることを目指しています。
この料理が皆様の思い出作りの一つにお役に立てられたら嬉しいです。
このお店の商品
名店のこだわりを知る
PÂTISSERIE ASAKO IWAYANAGI / 岩柳 麻子 氏
美しさと美味しさを兼ね備えた菓子を求め全国からファンが訪れる名店。
京天神 野口 / 野口 大介 氏
趣向を凝らした料理と温かいおもてなしで人々を魅了する京都の名店。完全予約制。
やまぐち / 山口 正 氏
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緒方 / 緒方 俊郎 氏
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ビリヤニ大澤 / 大澤 孝将 氏
予約受付開始と共に即満席となる完全予約制のビリヤニ専門店。
カルパシ / 黒澤 功一 氏
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焼肉ジャンボ / 南原 範充 氏
都内3店舗を展開する焼肉専門店で全国屈指の予約困難店。予約は常に1~2ヶ月待ち。
Nabeno-Ism / 渡辺 雄一郎 氏
「ミシュランガイド東京 2017」で一つ星、「ミシュランガイド東京 2019」から二つ星を獲得。
鳥しき / 池川 義輝 氏
「ミシュランガイド東京・横浜・鎌倉 2011」で一つ星を獲得。
カッチャルバッチャル / 田村 修司 氏
「ミシュランガイド東京2023」でビブグルマンを獲得。
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「ミシュランガイド愛知・岐阜・三重2019特別版」で二つ星を獲得。
4000 Chinese Restaurant / 菰田 欣也 氏
四川料理の源流で30年間、研鑽を積んだ技術。
マンチズバーガー シャック / 柳澤 裕・裕美子 氏
国内外から高い評価を得ており、海外VIPも歓喜した名店。
シバカリーワラ / 山登 伸介 氏
カレー激戦区・三軒茶屋で常に行列が絶えない。TVにも多く取り上げられる人気店。
TACUBO / 田窪 大祐 氏
「ミシュランガイド東京2017」以来連続掲載。毎月、すぐに満席になる予約困難店。
とんかつ成蔵 / 三谷 成蔵 氏
「ミシュランガイド東京 2017」以来掲載(ビブグルマン)。とんかつ業界をけん引する名店。
銀座しのはら / 篠原 武将 氏
「ミシュランガイド東京 2018」から一つ星。「ミシュランガイド東京 2020」以降二つ星獲得。
金色不如帰 / 山本 敦之 氏
「ミシュランガイド東京 2019」以降連続で一つ星獲得。世界最高峰のラーメン店の一軒。